“ 立体から平面へ ” 最新の「リンゴ栽培」技術 作業効率化と収益性向上狙う

Поделиться
HTML-код
  • Опубликовано: 29 ноя 2024
  • 立体から平面へ。作業効率と収益性を高めるリンゴの新たな栽培技術の実験が進められています。
    【中井友紀アナウンサー】
    「従来のリンゴ栽培、手前から奥の動き、あとは上下の動き、はしごをどこに掛けるかというような、立体的だと大変な作業が多いのですが…」
    「それを平面にすることで、作業効率を良くしようという実験が進んでいます」
    柏木農業高校の生徒たちが訪れたのは、農産物の生産・販売を手掛ける「日本農業」と「RED APPLE」が共同で最新のリンゴ栽培技術に取り組む農園です。
    2024年に植えたばかりの「FOPS(フォップス)」と呼ばれるニュージーランド発祥の最新の栽培技術。
    根元から2方向に分かれた独特の形ですが…。
    【日本農業 国内農業部 野澤俊介さん】
    「もうちょっと長くなったら…、苗木を寝かせます。寝かせると、木は上に光を浴びたいので枝を伸ばそうとするので、何本か出てくるので、30センチスパンぐらいで枝をつくるようなイメージです」
    木が育つと、横に伸ばした2つの枝から上に複数の枝が伸び、平面上でのリンゴ栽培が可能になります。
    平面にすることで、作業する人の動きが横移動だけになり、無駄な動きが減って効率的に作業できます。
    【日本農業 国内農業部 野澤俊介さん】
    「移動時間とか準備をする手間を大幅に削減することができるので、同じ1日8時間摘果をしましたって言っても、実際に摘んでいる実の量を高密植とかFOPSとかの場合は、増やすことができるので」
    さらに…。
    【日本農業 国内農業部 野澤俊介さん】
    「人出不足・高齢化で人が園地にいない中で、やはり機械化っていうものが1つキーワードになってくると思うんですよね」
    「その機械をより入れやすい園地というのが、このFOPSかなと思っているので」
    ニュージーランドの様子です。ゆっくりと動く車両に乗りながらの摘果作業。屋根付きの車両で、日陰で作業できる環境が整えられています。
    【日本農業 国内農業部 野澤俊介さん】
    「やりやすさっていうのは続けるっていうところにおいて、非常に重要だなと思っていて」
    「作業していく中で、どこかで辛くなっている瞬間があると思うんですけど、その作業のしやすさとか誰でもできるってところが長く続けるポイントかなと思っているので」
    そして…。
    V字型に植えられた「Vトレリス」という高密植栽培の1つです。
    小型の木を近い距離に並べ、作業効率を上げながらより多くのリンゴを収穫する高密植栽培。
    Vトレリスは、これまでの高密植栽培よりも狭い間隔で木を植えながらも、V字に配置することで太陽の光が当たる量を減らすことなく収穫量を増やす栽培技術です。
    通常の高密植栽培では、10アール当たりおよそ300本を植え6トンほどを収穫しますが、Vトレリスでは600本から700本を植えることができ、10トンほどの収穫が見込めるということです。
    FOPSとVトレリス。日本農業とともに最新の栽培技術にチャレンジしているRED APPLEの赤石淳市社長は。
    【RED APPLE 赤石淳市社長】
    「よりもうかる農業、一次産業にしていけば、おのずと人は集まってくるし、そこにはまれるいろんな産業の人たちも増えていけば、産業としては明るい未来があるんじゃないかなと思ってますけど」
    青森県の経済を支える重要な産業を維持するための挑戦。日本農業では、これらの技術の普及に向け研究を続けていくということです。

Комментарии •